少量で貴重な梅エキスを作った後の、たくさんの絞りかす。
そのまま捨ててしまうのはもったいないですよね。
私も、同じように思い、同じようにググってみました。
そこで多く出てきたのが、梅ジャムです。
ジャムか・・・
大根おろしを絞ったようなこの見た目。
食べたところを想像してみると、口当たりがぼそぼそしそうではないかな?
もうちょっと他に何かあれば・・・
そこで、ChatGPTに聞いてみました。
すると、ふりかけという案が。
ふりかけか。
それの方が子どもたちも食べてくれそうだし、これはいいかも?
ということで、ChatGPT考案のふりかけを作ってみることにしました。
ふりかけだけでは大量なので、絞りかすは分けてジャムにも。
そして種は梅種醤油にし、今回作ったのは合計3つです。
- 絞りかすでふりかけ
- 残りの絞りかすでジャム
- 残った種で梅種醤油
順番に紹介していきますね。
ふりかけはChatGPTのオリジナルレシピだった!
梅エキスを絞ったあとのしぼりかすでふりかけを提案してくれたChatGPT。
詳しい作り方を聞いてみると、下のような返事が返ってきました。
梅の搾りかす …… 適量(100gくらいあると作りやすい)
白ごま …… 大さじ1~2
かつお節 …… 1パック(2~3g)
塩 …… 小さじ1/2〜(好みで調整)
砂糖 …… 小さじ1(酸味の調整に)
※お好みで:青じそ粉、昆布粉末、炒りごま(黒)、じゃこ などを加えても◎
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【作り方】
1. 乾燥させる
梅の搾りかすを広げて、天日で1~2日乾かすか、フライパンまたはオーブンで乾燥させます。
フライパン:弱火で10〜15分、混ぜながら炒って水分を飛ばす。
オーブン:100℃で30〜40分ほど、焦げないように注意。
2. 細かく砕く
乾燥した梅をすり鉢やミル、ミキサーで細かく粉砕します。粗さはお好みで。
3. 混ぜる
粉砕した梅に、白ごま・かつお節・塩・砂糖を加えてよく混ぜます。
4. 保存する
密閉容器や瓶に入れて、冷蔵庫で保存。約2〜3週間は美味しく使えます。
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【使い方いろいろ】
ご飯にかけてそのまま
おにぎりの具・まぶしに
冷奴やサラダのトッピング
お弁当の彩り・殺菌対策にも
これは、赤紫蘇とか、だしを取った後の鰹節とかで作りそうな内容だな・・・
元のサイトでは、どんな風に書いてるんだろう?
「このレシピの元のサイトを教えてもらえますか?」
そう聞いてみると、こんな返事が返ってきました。
ふりかけレシピ、さっそく気に入ってくださったようで嬉しいです!
ただ、先日お伝えしたレシピは特定のサイトから引用したものではなく、私が一般的な作り方や保存食づくりの知識に基づいてご紹介したオリジナルレシピになります。そのため「元のサイト」というのは存在しないんです。
なんですって?
あなた、レシピ開発までできるんですか??
AIのすごさに驚きつつ、改めてレシピを見てみる。
ザっと流れを想像してみたけど、あまりうまくいくような感じはしない・・・。
でも、せっかくなのでやってみよう!ということで、ChatGPT考案の「梅エキスの搾りかすふりかけ」を作ってみました。
乾燥させる工程はフライパンで
最初の乾燥させる工程で紹介されているのは3つ
- 天日で乾かす
- フライパンで炒る
- オーブンで水分を飛ばす
1.の天日は時間がかかる。
3.のオーブンは焦げそう。
この中ではフライパンが一番いい結果になりそうかな。
ということで、フライパンで炒ることにしました。
しばらく炒っていると、なんというか、重くなってきました。
ポロポロになるどころか、栗きんとんの芋を練っているような、まとまりが出てきます。
合ってるのかわからないけど、あんなにすっぱいのに、糖分もちゃんとあるよ。
とでも言いたげな重みです。
それでも、水分が飛べば、少しは変わるかも?
と、しばらく続けてみましたが、若干の焦げが出てきたので、ここで終了です。

サラサラ振りかけられるような感じにはならなかった砕く工程
次は、細かく砕く工程です。
ミルは持っていないし、私の持っているチョッパーは大きすぎるように思ったので、すり鉢で細かくしていきます。
ただ、これも、いまひとつ、粘り気があるというか、なんというか・・・
あるところをを重点的に崩しにかかれば、どこかがまたまとまっていってしまうような。
どこまでいっても、ふりかけのイメージのような、パラパラとした粉っぽい状態にはなりそうにありません。
これ以上はないな。
そう判断した時点で、指定された調味料などを加えて、さらにすり鉢で混ぜました。

ChatGPTオリジナルレシピの梅の絞りカスふりかけの出来栄えはどう?
味は、カツオ梅に胡麻が入った感じで、わりとおいしいかったです。
でも、ちょっと歯に引っ付くような感じで、口当たりがあまりよくなく、結局、その日の夜ご飯に食べた以外は、出番がありませんでした。
AIの進化はすごいけれど、実際に作って食べるという部分では、やっぱり人間しかムリだなと思ったできごとでした。

残りの梅エキスの絞りかすはジャムに
ふりかけを作った残りの梅のしぼりかすは、338gでした。
どこで見たのか忘れてしまいましたが、砂糖の量は80%。
少しでも甘さ控えめを目指して、砂糖は300×0.80=264gにして、ジャム作りです。
梅エキスの絞りかすは2回茹でこぼし
酸味や苦みをやわらげるために、2回茹でこぼしました。
絞りかすとひたひたより多いくらいの水をホーロー鍋に入れて、火にかけます。
煮立ったらザルにあげて、もう一度同じ工程をしました。

煮るときに足したのは砂糖だけ。
いろいろなレシピを見ていると、水と砂糖を足すレシピが多いようでした。
ただ、今回は茹でこぼしでしっとりしていたので、絞りかすと砂糖のみを鍋に戻して、焦げ付かないようにかき混ぜて仕上げました。

弱火で20分~25分火を入れて、完成です。

子どもたちには感じられた苦み
私は言われるまで気にならなかったのですが、子どもたちに食べてもらった感想は
「これ、苦いな・・・」でした。
言われてみると、確かに、マーマレードのような苦みがありました。
2回茹でこぼしたあとだったので、茹でこぼさなかったら、もっと苦かったかもしれません。
酸っぱさはなく、あっさりとしたジャムといった感じです。
梅ジャムで鶏を煮たら
一部をふりかけにしたものの、たくさんのジャムができました。
うちでは、子どもたちはヨーグルトもパンも食べないので、正直ジャムはあまり出番がありません。
そこでクックパッドで調べてみると、鶏肉と煮るレシピが出てきました。
でも、甘さが少し足りなかったのか、醤油辛さが際立ってしまったので、ジャムそのものの甘みはもう少しあってもよかったかも。
もし次に、絞りかすジャムでこの鶏肉煮を作ることがあれば、料理の時に醤油の量を減らそうと思います。
種は梅種醤油に
これは、瓶いっぱいに種を入れて、お醤油を入れるだけです。
にんにく醤油とかを作っても、全部は使いきれないことが多いので、瓶にいっぱい入るくらいの種を使って、残りは処分しました。
梅エキスの絞かすの使い道3つのまとめ
今回、梅エキスの搾りかすで作ったものは、ふりかけ、ジャム、梅種醤油の3種類でした。
ふりかけは、正直、いまひとつの仕上がりでしたが、ChatGPT考案という、ワクワク感がとても楽しかったです。
この先、AIがどうなっていくのかわかりませんが、こんな風に、時々お世話になりながら、なにかを作り続ける日々は変わらないんだろうなと思ったできごとでした。