仕上がった後に発覚しやすい、卒園アルバムの内容に関するトラブル。
それは、名前の間違いなどのミスがあります。
入稿前に気づくことができれば、対応することもできるのですが、仕上がった後だと修正が大変です。
実は私が担当した卒園文集でも、名前の旧字体を新字体で入力してしまったという、大きなミスをしてしまいました・・・
発送前だったので、石田製本さんでシールを使って修正してくださったのですが、できれば修正はない方がいいですよね。
それに、あんなに頑張った!と盛り上がったテンションも、ダダ下がりです・・・
そうならないためにも!
今回は卒園アルバムによくあるトラブルやミスと、入稿前に防ぐ方法をお伝えしていきますね。
名前の間違い
卒園アルバムのトラブルの中で一番防ぎたいのが、この名前間違いのミスです。
名前の間違いといっても、パターンは様々です。
子どもたちがまだ、漢字を読めない年頃ということもあり、卒園アルバムではひらがなで書くことも多いですよね。
そのため、漢字だけではなく、読みがなにも注意が必要です。
一つずつ見ていきましょう。
新字体と旧字体・異体字
同じ漢字ですが、少しだけ違う漢字です。
この画像を作っていて、気づいたこともありました。
私が習った【しんにょう】は点がひとつだったのですが、変換すると2つ点があるものががメインで出てきます。
そして、点ひとつの方が、環境依存文字となり、なんで??と焦りました。
調べてみると、【しんにょう】は2004年に2点が基本になったそうです。
このように、知らない間に変わっていたり、そもそも、そんな字があることすら知らないこともあります。
高➜髙などは、よく見かけるかもしれません。
でも、原➜日の上の点がない原がある。
などは、知らない方も多いのではないでしょうか?
このように、同じ漢字で少しだけ違うものは、たくさんあります。
読みは同じで漢字が違う
続いて、読み方は同じだけど、漢字が違うものです。
読み方が違う
ここからは、読み方の話になります。
幼稚園や保育園では、下の名前で呼ぶことが多く、はっきり名字の呼び方がわからない子も案外いたりするので要注意です。
読み方の音は同じで字が違う
そんなのある?とお思いかもしれませんが、実際にありました・・・
これは、耳で聞いてるだけでは、絶対にわかりません。
地震➜じしん
地面➜じめん
ですよね?
例えば「ぢめん」と入力しても、「地面」という漢字には変換されません。
それでも、「〇地➜〇ぢ」の方が、いらっしゃいました。
ほかにも「ず」と「づ」などもありますよね。
調べた中では、名前で「ず」と「づ」の違う名前は見つからなかったのですが、どこかにはあるかもしれません。
このように、名前で間違えやすいポイントは、いくつもあります。
卒園アルバムのトラブルで一番避けたい、名前を間違えない方法
一番最初にしておきたいことは、名前を集めるときにミスを防ぐ仕組み作りです。
先生から、園児の名前を書いた表をもらうこともあるかもしれませんよね。
それだけだと、思い込みで見落とす可能性が大いにあります。
でも、アンケートなどを集める際に、お母さんから情報を集めておくと確実です。
旧字体などは、最初に教えてもらう項目を作っておく
例えば、「高い」という字は名前以外で「髙」と書くことってないですよね。
そして、知人などに「髙」という字が入っている人が出てきて、はじめて「あ~、こんな字もあるんだ」
と、知るパターンが多いと思います。
よく見ればわかるのですが、「髙」という字を知らないと・・・
「髙」と書いてあっても、パッと見て「高」と思い込むこともあります。
それを見逃さないために、お母さんからのアンケートを集める際、
- 【旧字体や異体字】などの、入力がむつかしい漢字があれば教えてください。
- 名前の中に【旧字体や異体字が含まれていますか?➜〇×】
などの項目を入れておくと、漢字の間違いは防げます。
ふりがなを打ってもらう
「さき」と「ざき」や、先ほどご紹介した「じ」と「ぢ」の違いなど。
読み方に関しては、ふりがなを打ってもらうことで、知らなかった~!!ということが防げます。
生年月日や身長・体重の間違い
こちらは、入力間違いが多くなりそうな項目です。
1月から次の年になる生まれた年。
身長の「.」が抜けているなどでしょうか。
こちらは、入力の際に気を付けて、最後に直接確認してもらうと確実です。
プロフィールの最終チェックはお母さんにしてもらうのが確実
入力の際に気を付けていても、見直しをしても、ミスすることはあります。
そこで、最終的な確認を、お母さんに直接してもらうという方法があります。
まず、入稿前の原稿の、名前、生年月日、身長、体重、進学する小学校の名前などの部分をスマホで撮影します。
それを、LINEなどで、お母さんに直接見てもらうと、間違いがあったとしても、入稿前に修正することが可能です。
この工程は、子どもたちだけでなく、例えば、先生の名前をこちらで入力する際、先生に確認することも大切です。
(私が髙の字を間違えたのは、先生の名前でした・・・ごめんなさい)
卒園年度と卒園年月日の違い
これも、うっかりすると間違いやすいところです。
例えば、2023年度卒園生が卒園するのは2024年の3月です。
2023年度卒園生と記載する場合であれば、卒園した年とは異なります。
また、発行した時点での記載だと、2024年3月発行や2024年発行などとなります。
ここは、どういう記載のしかたをするかで変わってくるので、それまでのやり方に合わせたり、確認をしてみてくださいね。
登場回数のチェック
文集係になって、すごく大変なんじゃ・・・と思ったのが、この、登場回数のチェックです。
子どもが通っていた幼稚園では、卒園アルバムも卒園文集も作った方はみんな、
「登場回数を一緒にする」とおっしゃっていました。
これはもう、チェックするしかありません。
先生にもらった、園児一覧表を使って、ページごとに全員の登場をチェックしながらレイアウトしていきました。
レイアウトをしていると、登場させたものの、他の子との組み合わせなどの兼ね合いで、いったん消して、考え直す。
ということも、出てきます。
そのため、チェックはすぐに消せるシャーペンや鉛筆で付けることをおすすめします。
写真の配置ミスなど
名前と顔が一致していなかった。
写真がピンボケだった。
などの写真の配置、選択などのトラブルは、自分たちでのチェックを徹底するのが、一番の防ぐ方法ではないかなと思います。
ページごとに担当を振り分けているのなら、担当外の人がチェックする。
または、委員の方全員でチェックする。
など、たくさんの人の目でチェックすることで、より見落としを防ぐことが期待できます。
卒園アルバムのトラブルを防ぐ方法のまとめ
頑張って作った卒園アルバムが、最後の最後でトラブル発覚!!となって、ガッカリしないために。
できるかぎりの防ぐ方法をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか。
名前の間違いなどは、アルバム屋さんから見れば、きっとよくあることだと思います。
他にも、ここを押さえておけば・・・という間違いやすいポイントなどは、プロの目から見れば簡単かもしれません。
でも、卒園アルバムを作るママさんたちは、ほとんどが初めての方で、トラブルを防ぐポイントもわからないですよね。
言われてみれば・・・と、卒園時に苦い気持ちにならないためにも、しっかりチェックして、素敵な文集を完成できますように!
最後までお読みいただき、ありがとうございます!