娘の希望で、編み込み手袋をまた編みました。
今回は、【花の編み込み手袋】Level.2の中から、前回とはまた違った、全体的に模様が入っているものです。

どうなっているんだろう?と思ったところ、新しく挑戦したところは次の5点です
- 親指の巻目部分が2色
- 5目以上色変えがないところで糸を渡していくと、糸が絡まっていく問題
- 模様の中で1つだけ色を変えてみた
- 糸始末を減らす、糸替えの方法
- 引き続きの親指問題
使った材料と使い方について
はじめに使った材料と、使い方についてです。
編み図はコピーして印を入れながら使います
編み方は、花の編み込み手袋50の、Level.2の中から選びました。
手間はかかりますが、どこを編んでいるかすぐにわからなくなるので、編み図はコピーし、編んだ段に印を入れていきながら使いました。
編み図は30目まで載っていて、繰り返しで60目まで編むのですが、印を入れるのは、60目まで来たところで入れることにしています。
針とマーカー
針はキンキさんの非対称輪針23㎝2号
本では棒針になっていますが、本体は輪針、親指のみ4本針で編みました。
30目までを2回繰り返すので、30目の後にマーカーを1つ。
1目めと2目めの間にマーカーを1つ入れて編みました。
最初のマーカーを60目めと1目めの間にしなかったのは、1段が終わって休ませるときにマーカーが落ちるからです。
毛糸
糸はハマナカアメリーエフ
- col.522 グレー
- col.501 ホワイト
- col.512 水色
- col.517 黄緑
- col.502 イエロー
どうするの?親指の巻目が2色
その時が来るまで、気が付かなかったのですが、この手袋は、親指の巻目が葉っぱと地色の2色になっています。
これはいったい・・・
編んでいたのはもう、冬も終わりに近く、3学期の終業式には学校に付けていきたい!という、娘の希望もあり、いろいろと調べている時間はありませんでした。
どうしよう・・・
幸い、ちょうど新しい花が始まる段です。
数秒考えて、よし!1段増やそう!!
と、いうことで、巻目の段をすべて地色にしました。
1段増えたくらいでは、特に大きくなったということもなく、いけました。
編んだ後に解決策を発見
その後、手袋の編み方をいろいろと見ていた時、同じ状況を写真付きで紹介している本を見つけました。
なんてことはなく、その本には、編み図の通り、糸を変えながら巻目を作っていました。
緩んでくるんじゃないのか?それとも、ひっぱりすぎてきつくなるかも・・・
と、想像していたのですが、何も気にせず色を変えながら、巻目を作ればよかったみたいです。
5目以上色変えがないところで糸を渡していくと、糸が絡まっていく問題
模様編みでは、目数は本によって違いますが、1色が続くときは、渡り糸が長くならないように、途中で糸を渡して、編んでいく方法が紹介されています。
今回も、5目以上開く場合は、途中で糸を渡すように書いてありました。
糸を渡すところがバラバラだと忘れそうなので、同じ色が3目来たところで、渡すようにしたのが、下の写真です。
地糸のピンクが5目のところで、3目編んだので、①模様編みの白糸を上から渡します。
通常の模様編みだと、白を上に渡したあとはそのまま白を編んで、そのあとピンクの糸は下にして編みますよね。
でも、ここでは白糸は渡すだけなので編まずに進みます。
そのため、ここでピンクを下から編んでしまうと、白い糸はブラブラになって、渡ったことになりません。
そこで、②白糸を渡した後、ピンクを白の上から渡して、2目編みます。

ピンクが5目編めました。
このあと、白糸を編みます。

普通の模様編みで、地糸(ピンク)が下、模様の糸(白)が上を渡るように編むだけなら、毎回リセットされるので、絡まってはきません。
ただ、地糸(ピンク)5目以上の途中で、いったん糸を渡す場合は、渡した糸(白)の上に、また地糸をかぶせていくことになります。
そのため、そのまま続けていくと、下の写真のように、気が付けば絡まっています。

どうしたらこうならないかな?と、考えたところ、1つ見つけたのが、次の方法です。
地糸(ピンク)が下、模様糸(白)が上で、地糸を3目編んだところです。
このまま手元だけで糸を操っていると、先ほどのように絡まってきます。

そこで、5目以上の途中で糸を渡すときのみ、下のように糸玉ごと渡します。

糸玉ごと動かすのは、この、同じ糸が続くときに途中で渡したい糸だけで大丈夫です。
あとは、通常通り、地糸は下、模様は上に渡しながら編んでいき、また、5目続くところが来たら、途中で渡す糸を、糸玉ごと向こうへ渡します。
ひと手間ですが、こうすることで、絡まっていくのを防ぐことができました。
毎回が手間な方は、ある程度編んだところで、絡まったものをクルクル逆方向にしていっても直すことはできます。
1つの模様だけの色を変えてみた
この手袋は、左右どちらでもつけることはできるのですが、親指の仕上がりもチェックしやすいかな、と思い、左手の1模様だけ、色を変えることにしました。

やってみてから気付いたのは、編まない間、黄色の毛糸はどうするの?問題です。
黄色は1つの花にしか使わないので、次の段まで使わないのです。
毎段切るのもなぁと、糸を渡しながら一周させて次の段を編み、花が終わるまでそれを繰り返しました。
糸を渡しながら1つだけ花の色を変えて編んでみた結果
編んで思ったことは以下
- その花の数段だけ、他よりぶ厚くなってしまう
- 糸の渡し方がうまくいっていなかったのか、ところどころ、関係ないところで黄色がチラッと見えてしまっていた
- 3色の糸が絡まないようにするのがややこしかった。
- 絡まないことばかり考えていたら、模様が沈んでしまった。

結果、糸は毎回切った方がよかったかなと、思いました。
次に同じようにすることがあれば、毎回切って試してみます。
沈んだ花柄をメリヤス刺繍で補正
模様編みは上に渡した糸がはっきり表に出るようなのですが、この時は糸が3色あり、上になったり下になったりしていたのでしょうか。
下の写真の左のように、色がはっきり出ませんでした。
そのため、本に載っていたメリヤス刺繍で補正しました。

糸始末を減らす糸替え

前回、できあがった後の糸始末を少なくしたい!
と、いうことでいい方法は・・・と探して、見つけていた動画から、新しい糸替えの方法を取り入れました。
結果、糸替えがうんと少なく済み、できた!が、ほぼそのままできた!!だったので、うれしかったです。
そしてまた親指
Level.1では、本当にちゃんと、指示通りのところを拾えていたのか?
どうにも自信がなかった親指。
休ませている目は、そのまま針を通せばいいだけなのですが、問題は巻目からの拾い目です。
まず、今回は本とにらめっこしながら、マーカーをつけてみました。
左右とも、拾うのはおなじところのはずなのに、なぜか開いてしまう、右側のすき間が気になります。

そして、左手右手とも編みあがった手袋は、こんな感じです。
親指の拾い目を、上の巻目からパーツ、下の休み目からパーツ、そして左右から2目ずつのパーツとした場合。
前回は左手右手とも、2目ずつのパーツはすべて穴が開いていました。
でも、今回は左側は穴なしできれいに編めています。
ただやはり、気になっていた右下に穴が開いてしまいました。

前回よりも、全体的にはきれいにできたと思うので、これはこれで良し!
そして、補修の仕方が載っている本を見ながら、補修しました。
そして、補修も前回よりは違和感なく仕上がったので、うれしいです。
これくらいまでできれば、もう、穴も怖くありません!

ゲージの大切さ
今回編んだ手袋は、8歳の娘用でした。
子どもが使うものですが、私用に作ったものでも、普通に使えてたので、特にサイズは変えていません。
どちらかと言えば、巻目部分で1段増やした分、少し長めになっているはずです。
ただ、写真ではわかりにくいかもしれませんが、私がつけてみると、左の手袋より右側の娘用の方がピッタリフィットという感じでした。
たぶん、総柄の手袋は全体に糸が渡っていることで、より締まりやすいのかなと思います。
そのため、大人用に編むときには、ゲージはきちんととって、サイズを確認した方が安心ですね。

総柄の花柄手袋を編んでレベルアップのまとめ
Level4まである、花柄手袋。
まだ、Level2までしか編んでいませんが、それでも、編まずに後ろに糸を渡すときの絡まり具合や、引き続きの親指、総柄でとそうでないもののサイズの違いなど、勉強になることがたくさんありました。
この冬にも手袋をと思っていたのですが、現在は、フェアアイルのベストを編むために、ゲージを編んでいます。
多色物は時間がかかりそうと、2色のものを選んだのですが、難易度は色の多さだけではないのですね・・・
手袋では、模様のパターンが、短かったので、3➜3➜1➜3➜3➜1みたいな感じで、わりと覚えやすかったんですね。
でも、今回のベストは繰り返しのパターンが長く、2➜2➜2➜1➜2➜1➜2➜1➜2➜2のような感じで、1回で覚えられず、なかなか苦戦しております。
15目とか、糸を休ませるときもありますが、今回の手袋で、自分なりの糸が絡まらない方法を見つけていたので、混乱を防ぐことができました。
自分なりに進化した実感が感じられ、Levelごとに分けてくださっているのは、本当にありがたかったです。
Level1から順に編んでいけば、ちゃんと前進が感じられる。
そんな、かぎ針編みから、棒針に興味を持った方にも、おすすめの1冊になっています。
